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インキと環境

印刷用インキは「紙の必要な部分だけに色をつけてすぐに乾く」という性能を求められるため,数多くの化学物質や,少量ながら重金属なども使われています.

例えば有機溶剤を含まないインキを使うことは,大気汚染の軽減につながることはもちろんですが,工場で毎日インキを扱う従業員の安全にもつながります.

弊社では一貫して環境への取り組みを重視しており,できるだけ環境に配慮した種類のインキを使用しています.

オフセット印刷のインキ

弊社で採用するオフセット印刷のインキは,特殊なインキ(蛍光色,不透明の白など)を除き,すべて植物油インキです.弊社では一般の「植物油インキ」をさらに進めた「100%植物油インキ」を積極的に採用しています.

ライスインキ

国産の米ぬか油(一部東北産)を使った100%植物油タイプのインキです.国産原料を使うことで農業の振興,地産地消の普及につながります.

現在,弊社のチラシや料金表などの黒インキに積極的に採用しています.

100%植物油インキ(non-VOCインキ)

植物油インキの中で,石油系の溶剤をすべて植物油(大豆油,パーム油,米ぬか油,再生植物油など)に置き換えたタイプのインキです.揮発油の成分を含まないインキは,大気汚染の軽減や従業員の安全につながる,最も環境への取り組みが進んだインキです.

使用量の多い黒インキは当初より100%植物油タイプを中心に採用し,今では黒インキはすべてこのタイプのインキです.その他中間色インキも順次このタイプに置き換わっています.

※基準では,植物油の使用により石油系溶剤の含有率を1%未満にしたインキを「non-VOCインキ」と呼んでいます.VOCという表現が一般的といえないことと,各社が製造するnon-VOCインキは100%植物油として発売されているため,弊社では「100%植物油インキ」と表現しています.

植物油インキ

従来は石油系の溶剤を使っていた部分(重量比でインキの40%程度)を,一定の割合以上植物油に置き換えたインキ(植物油が重量比で全体の原則20%以上のインキ)です.

一般の中間色インキはすべてこのタイプのインキになっており,現在ではさらに進めて「100%植物油タイプ」に順次置き換わっています.

(参考)大豆油インキ

オフセット印刷のインキについて,従来弊社はアメリカ大豆協会の基準に沿って「大豆油インキ」と表示していました.しかし現在では,大豆に限らずいろいろな植物油がインキの原材料に使われるようになったことから,日本の印刷インキ工業連合会により広い概念である「植物油インキ」の表示基準が策定されたため,弊社でも「大豆油インキ」にかえて「植物油インキ」の表示を行っています.

孔版印刷のインキ

大豆油インキ

孔版印刷のインキは,4色(黒,赤,青,若竹)で大豆油インキを使用しています.

オフセット印刷のインキでは「植物油インキ」の表示に変わっていますが,孔版印刷のインキはアメリカ大豆協会の基準(孔版インキは重量比6%以上)を満たす一方,日本の「植物油インキ」の基準に孔版インキ向けの基準が設けられなかったため,引き続き「大豆油インキ」のマークを使用しています.

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